刈払いに適さない時期や、多年生雑草の除草方法について記事にしていますので、こちらも読んでみてください。
ほとんどの雑草は、地上部と地下部に分かれていて、刈払いや除草剤が効果的な除草方法だと書きました。
雑草によっては、刈払いだけで枯れてしまうものもあります。
また、場所、雑草の種類、除草時期によっても効果が違ってきますし、雑草によって効果のある除草剤も異なります。
ですので、一概にこの方法が良い というのは、なかなか難しいと思います。
実際に除草してみて、良かった方法の1回目です。
除草は、除草剤を散布できる場所であれば、やはり「除草剤」が良いです。
刈払いに比べ効率的で、労力も少なくて済みます。
ただし、使用量、濃度、散布回数等が、使用する除草剤により決まっていますので、必ず守るようにしないといけません。
違反した場合は、農薬取締法により罰則の対象になります。
おすすめの除草剤散布方法 その1です。
この記事を書いている今が冬ですので、冬季を一年の始まりとしています。
1回目の散布
11月~12月または2月~3月頃(晩秋~春先)の葉茎が伸び始める前に、粒剤の除草剤を散布します。
粒剤は、地面が適度に湿った状態でないと、粒が溶けませんので、 雨上がり または 小雨が降りそうな前日 を狙って散布してください。
大雨予報の前日等は控えてください。
上手くいけば、夏前まで雑草の繁殖を抑制してくれます。
使用する除草剤にもよりますが、成分が薄いものだったり、安めのものを使うと効果がなかったり、持続しないと思いますので、注意してください。
液剤は安くても効果があるものがありますが、粒剤で安くて効果があるものは知らないので、あれば、是非教えてください。
2回目の散布
粒剤の散布で、初夏~梅雨明け頃まで(上手くいけば夏まで)の雑草は抑制できると思います。
その後は、雑草がある程度伸びきる夏に、液剤の除草剤を散布します。
液剤の除草剤は、散布後に降雨があったり、散布時に雨や露で濡れていると効果が弱まりますので、できるだけ天気の良い日を狙って散布します。
寒い日よりも暖かい日に散布した方が効果があります。
ラウンドアップマックスロードは、散布してから1時間後に降雨があっても、効果があまり弱まりませんので、おすすめです。
少し伸びてきたところで散布したくなりますが、しばらく我慢します。
時期的には、7月下旬~8月下旬までの間が良いと思います。
暑い時期で大変ですが。
梅雨明け以降、雑草がどんどん成長し、養分を地下部に送り始める時期の前で、散布しておきます。
ただし、発電に影響する高さに成長しそうな場合や、景観が心配な時は、刈払いか即効型の液剤を使用してください。
雑草の成長は、その年の気候にもよりますので。
3回目の散布(状況によって散布)
2回目の散布までで、除草効果は出ていると思いますが、もし伸びてくるような雑草があれば、
9月下旬~10月下旬に、もう一度散布します。
雑草によっては、夏の間、休眠していて、春と秋に成長するものもあります。
除草剤散布できる場所は限られる
管理している発電所で、粒剤が散布できる場所は、限られます。
粒剤を散布している発電所は、管理発電所の1割にも満たないです。
住宅地が近い、田畑が近い、河川が近い、傾斜していたりする為です。
液剤が散布できる場所は、液剤を年2回~3回散布します。
除草剤をあまり散布したくない場所は、年2回の刈払い と 年1回の液剤散布をします。
後日、 液剤散布だけの場合 と 刈払いと除草剤散布を混ぜる場合について、記事にしたいと思います。
除草剤は効率的ではありますが、リスクもありますので、用法、用量を守って使用していきましょう。
2022年度の長野県・近隣県の除草管理、巡回点検、受付中です。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m