この記事では、買ってはいけない太陽光発電所の物件を簡単に見分ける方法について書いています。
太陽光発電を検討されている方が、一括見積サイトや企業サイトの案件から選定する際に、「買ってはいけない=収支がでない」案件を簡単に見分けるポイントです。
太陽光発電を検討しているけど、「たくさんあってわからない」「買って良いかわからない」という方はたくさんいると思います。
一番の関心は、太陽光発電を買って(設置して)、利益が出るのか?出ないのか? だと思います。
一番最初に確認する簡単なポイントです。
「確認ポイントは2つ」です。
確認ポイント
- パネル発電容量と年間発電量からkwあたりの発電量を確認する。
- パワコン容量を確認する。
パネル発電容量と年間発電量からkwあたりの発電量を確認する。
入手したシミュレーションを確認します。
そもそもシミュレーションが出てこない、もらえないのは論外です。その業者からは買わないでください。
経済産業省公表「太陽光発電フィールドテスト事業に関するガイドライン基礎編」で、全国平均の年間発電量が出ています。
これによると全国平均の発電量は、1,097kwhです。
もう少し詳しい都道府県別を確認すると、1,200kwhを超えているのは、山梨県、長野県、静岡県のみです。
発電量が高い都道府県として徳島県、高知県、群馬県あたりもありそうですが、日照時間は長いけど日射量がやや少なめなのか、フィールドテストを行った2011年の日照状況があまり良くなかったのかと思います。
平均値近辺であれば購入しても良いと思いますが、理由を明確にして検討を進めていくようにしましょう。
残念ながら、シミュレーションを良く見せている業者は多いです。
パワコン容量を確認する。
こちらも必ず確認しておいてください。
低圧だと低圧上限の50kwを狙って、49.5kw近辺のパワコン容量になります。
ですが、パワコン容量が少ない(30kwとか)事例がありました。
パワコン容量が少ないと、パネル容量がいくら多くても発電量が制限されてしまいます。
まったく無駄とは言いませんが、かなりのロスが出ることでしょう。パネルの持ち腐れ状態です。
2014年頃は、パワコン1台10kw×4台で40kwとかありましたが、いまの主流は過積載。
14円、18円案件の過積載だと、パワコン容量が少ないのは致命傷です。
このような案件を扱う業者は、パワコン容量を一切無視してシミュレーションを出してきます。
本当は、パワコン容量が少ない分をロス率やピークカット率で考慮しなければいかないのですが...
パワコン容量を抑えてコスト削減しているか、理由はわかりませんが申請をそのようにしているのでしょうね。
指摘して、シミュレーションの再提示か機器構成見直しを依頼しましたが、それ以来連絡が来なくなりました。
みなさん気を付けましょう。