太陽光発電所の除草、巡回、点検

sora(そら)のブログ

中古の太陽光発電所(セカンダリ)は融資がつきやすい

この記事では、中古太陽光発電が銀行融資をうけやすい理由について書いています。

中古の太陽光発電を検討されている方や、なかなか良い太陽光案件が見つからないと思われている方が、この記事を読んで参考にしていただければ幸いです。

新規太陽光案件の銀行融資を検討する際に遠方案件は越境融資が難しいです。

毎年、売上と利益が増加している方や、属性がずば抜けて良い方でないと、なかなか難しいと思います。

最近は、新設太陽光の数も減ってきていて、良い物件が見つからずいったん保留等々..あるのではないでしょうか?

であれば、ということである会社さんに相談したところ、自社で持っている中古案件があるので、それを売ってあげると、ありがたいお話をいただきました。

中古はあまり考えていませんでしたが、意外にも銀行さんの反応が良かったです。

銀行さんとのお話の中で感じた中古太陽光発電設備が融資をしやすい理由(メリット)を記事にします。


太陽光発電の事業リスクがカバーできているため融資をうけやすい

太陽光発電をはじめたいと考えた時、さまざまなリスクが頭をよぎると思います。

そのリスクを「ひとつひとつクリア」していって、契約して事業を始めるわけです。

中古太陽光だと、このリスクの検討が簡単です。

ポイント

  • 売電実績がすでにある(日照量のシミュレーションと比較しやすい)
  • 売電権利がすでに確保されている(権利がとれない事態におちいらない)
  • 設備がすでにある(未完工案件になることがない)
  • 性能が確認済である(売電実績で発電量が確認できる)
  • 土地が確保済である(商談中にとん挫することがない)

銀行と進める中で、これだけのメリットが確認できました。

他にもリスクはありますが、これだけ多くのリスクが低減(もしくはなくなる)されるのであれば、融資ハードルもさがります。

また、太陽光発電事業は不動産投資と比較されることが多いですが、きちんと保険に加入していれば、空室リスクのようなものもなく安定した事業ができます。

良い中古の太陽光は、さらにリスクが低減されるので、銀行が融資しやすいのだと思います。

さらに、中古のなかでも以下のような案件は、もっと銀行融資がうけやすいです。

中古市場はまだまだこれからだと思いますが、検討されている方は早めに行動する方が良いと思います。

高単価の売電権利&増設申請済案件はメリットが超大きい!

36円40円の太陽光発電設備は、過積載がまだ流行する前の設備が多いです。

2015年ごろから、設備コストがさがっていることに着目して、パネル容量を増やす方が多くなってきました。

その後、パネル増設申請の条件が厳しくなり、むやみに増設することはできなくなったのですが、

この間(はざま)で増設申請した高単価案件は、36円40円なのにパネル容量が100kw超とか可能でした。

もちろん、増設分設備のコストはかかるわけですが、もともと設備を作った2015年以前のコストに比べれば安いわけです。

2018年に50kw増設した設備では、700~800万円あれば増設可能だったと思います。

最初の設備コストが1800万円であれば、総額2500万円で、36円×100kw超の設備ができてしまうわけです。

売電期間は20年を割り込みますが、それでも、ほぼ低圧50kw × 2基分が、2500万円です。

こちらも、シミューションしてみました。

シミュレーション条件

  • 北海道釧路市(Nedo年間平均日射量4.18kwh/㎡)
  • 南向き、積雪考慮あり
  • 50kwで20年間売電、5年目~100kwに増設

 

36円増設案件 36円案件
売電単価(1kwh、税別) 36円 36円
設置費用  (調達価格等算定委員会|経済産業省 の配布資料から算出)
パネル容量 100kw 50kw
パワコン容量 49.5kw 49.5kw
設置費用(税別) 2,500万円 1,800万円
年間発電量(過積載考慮12%減) 11.4万kwh
13万kwh - 12%
5.9万kwh
売電
5年目まで 1,065万円
213万円 × 5年
1,065万円
213万円 × 5年
6年目以降 6,390万円
426万円× 15年
3,195万円
213万円 × 15年
売電収入(税別) 7,455万円 4,260万円

 

【雑記】

中古太陽光市場が活況を帯びてきました。

今後ますます脚光を浴びるのではないかと思います。

太陽光発電は、発電効率が低く生産性が悪い、拡げるべきではない とおっしゃる方もいますが、今後どんどんと発電効率は上がっていくと思いますし、ビルや一般家屋の壁で発電できるようになったり、想像もつかないような場所や方法で発電することも起きてくると思います。

原子力発電のような人が制御できなくなる可能性があるものは、採用していくべきではないと思います。

  • B!