除草年間管理の標準は、年3回の刈払い又は除草剤散布を行います。
ですが、発電所の状況や除草理由によっては、年2回やスポットになることもあります。
防草シートを施工する場合、雑草があまり生えていない晩秋~春先が良いです。
早く防草シートを施工したい場合は刈払いで行いますが、急ぎでない場合は、春先の施工に向けて、秋口~晩秋に、粒剤の除草剤を散布すると良いと思います。
写真は、防草シート施工用に、パネル下のみを刈払いしたものです。
このあと、刈払った雑草の除去と防草シート施工を、お客様の方で行いました。
時期が5月初旬でしたので、数日で雑草が生えてきておりました、もう少し早い時期ですと、施工が少し楽だったかも知れません。
除草をあまり行っていない発電所ですと、時期に関係なく刈払いを行って、雑草を倒しておいた方が良いです。
発電にも影響しますし、放置期間が長いと、次回の除草剤散布や刈払いが大変になるからです。
こちらの発電所は、7月下旬に最初の刈払いを行いましたが、かなり発電量に影響が出ていたようです。
写真には写っていませんが、一番奥のアレイ周辺は、太さ5cm、高さ3メートル程の雑草?が、群れておりました。
刈払いの適期ですが、
一年生雑草はどこで刈っても、太陽光発電所にはあまり影響はないと思いますが、種子が落ちる前に刈ってしまうのが良いと思います。
多年生雑草の場合、春先と晩秋の刈払いは、ほとんど意味がないかも知れません。
春先の、雑草が小さいうちに早めに刈ることで、効果が出そうな気もしますが、あまりおすすめしません。
多年生雑草は、夏~秋にかけて地下部に栄養を蓄えます。
春先はまだ、この地下部に蓄えた栄養を、地上部に送出していないためです。
ですので、すぐにまた生え始めます。
逆に、春先の刈払いは、雑草が生える量やスピードを助長する場合もあります。
春先は、ぐっとこらえて、初夏(連休明け~梅雨前ごろ)に刈払いを行うことをおすすめします。
また、晩秋の刈払いもあまり意味がありません。
この時期は、栄養が地下部に蓄えられた後ですので、刈払いを行っても、雑草を弱らせることはできません。
発電量を考えたり、景観目的の刈払いなどは、この限りではありません。
では、どのような対応が良いのか?
次回まとめたいと思います。
引き続き、長野県・近隣県の除草管理、巡回点検、受付中です。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m